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腸内細菌を擬人化、キャラクター化して細菌別に簡単に解説をしています。
別の出版社から出ている感染症キャラクター図鑑とか免疫キャラクター図鑑などがヒットしているようですが、そうした本の便乗本という感じもします。
善玉菌として紹介されている菌の多くは、ヨーグルトや乳酸菌飲料に使われている乳酸菌やビィフィズス菌。
カゴメのラブレは乳酸菌飲料には珍しい植物性の乳酸菌。(京都の漬物から発見)
ヤクルトの乳酸菌シロタ株は発見者の代田稔(シロタミノル)博士から。
ビヒィズス菌は乳酸の他に酢酸も作る菌。ヨーグルトとして売られているものが多い。ヤクルトのミルミルは飲み物だがビヒィズス菌を使用。
この本の前半は乳酸菌飲料やヨーグルトの紹介みたいになっています。
後半は悪玉菌と日和見菌を紹介。
カレーを常温で放置した時に食中毒を引き起こすウェルシュ菌は、普段から人の腸内にいる常在菌。一方、サルモネラ菌、カンピロバクター、ボツリヌス菌、腸炎ビブリオなどは普段は人の腸内にはいない人体にとっては侵略者。(悪玉菌はキャラがはっきりしているので擬人化されたキャラクターも分かり易いと思います)
日和見菌は、働きが良く分らないので日和見菌にされているものも多く、研究の進歩にともない人体への影響も明らかになってきているとのこと。
最初に読んだ時は企画倒れという気もしましたが、キャラクターのイラストが気にいれば、ありかもしれません。
ちなみに現在ヒットしているキャラクター図鑑シリーズは、日本図書センターによるものです。