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自分自身は、自転車屋さんに「ロードバイクに乗るには太りすぎでホイールが歪んでしまう。」と言われたのでヤマハの電動アシスト自転車に乗っています。
しかし、この本を図書館の新着コーナーで見かけたとき、表紙のイラストと「輪」生相談(りんせいそうだん)と言うタイトルが気になって図書館から借りて来ました。実際に読み始めてみると、予想外に面白く、すらすらと全部読んでしまいました。(自転車に関する専門用語も、ある程度出てきますが)
著者の栗原修氏はヨーロッパでの選手経験だけでなく国内チームの監督や大会運営にも関わってきたとのこと。
内容はロードバイクに関する質問にQ&A形式で答えて行くものです。
自転車(ロードバイク)そのものに関する質問、トレーニング方法、レースでのテクニック、自転車に興味のある高校生、大学生に対する進路相談、レースのマネジメントに関するものなど様々です。
8割ぐらいは真剣に、しかし時々ユーモアを交えて回答しています。
「スネ毛って剃らないとダメですか?」と言う質問に「よくわかりません(選手がスネ毛を剃る本当の理由は分りません)」と答えてる項目も。
一般論ではなくて、人は一人ひとり違う(体格も体力も経済力もトレーニング環境も全部違う)ので、それぞれの条件にあった最善の選択すべきという立場での回答が多く好感を持てました。
この本を読んで思い出したのは「人間は努力する限り迷うものだ」と言うゲーテの言葉(原典ではなく名言集で読んだものですが)
自分の場合、自転車で努力することがほとんどないので迷うこともないのですが、
電動アシスト自転車とは言え、少しは努力して少しは迷ったほうが自転車がたのしくなるかもと思いました。