(将棋の本)振り飛車入門 戸辺誠
![]() 振り飛車入門【電子書籍】[ 戸辺 誠 ]
|
(実際に読んだのは図書館から借りてきた紙の書籍です)
最近、小学生と将棋を指す機会があったので、図書館から簡単そうな本(振り飛車入門)を借りて来ました。小学生に教えると言うよりは、小学生に負けたくないと言う気持ちから。
将棋には原始棒銀とか原始中飛車と言った初心者向けの戦法がいくつかありますが、この本は、初心者向けの四間飛車を解説したものです。(四間飛車の定跡とは異なる部分もあります)
まずは角道を止め、飛車を振る。そして美濃囲いを作ってから、棒銀などで、どんどん攻めるという作戦です。攻撃力も守備力も結構あるので、まだ定跡を知らない初心者相手には圧倒的に有利になりそうです。(居飛車穴熊とかを知ってる相手には通用しませんが)
最後の章には、3手目に先手が角を交換するパターンも紹介されていて、ほとんどの戦法に対応できるようになっています。
この作戦の、もう一つのメリットは駒落ち将棋にも使える点。実際に、上手の加藤一二三九段と乃木坂46の伊藤かりんの対局(4枚落ち)でも、伊藤かりんが四間飛車を採用していました。
どちらかと言うと、ちゃんと勉強して強くなりたいと言うよりは手っ取り早く身近な相手に勝ちたいと思っている人向き。あんちょこや虎の巻的な内容。
そう言うと馬鹿にしているみたいですが、身近な人と将棋を指す場合には重宝する内容だと思います。