好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

絵でよむ漢文 加藤徹


 

漢文を学ぶのではなく、漢文に学ぶ人生訓。
名言、名文を味わう本。

 

解説部分は、文法や語句の解説より、雑談的な内容が多い読み物。

 

高校生の時に学んだ漢文が懐かしくなったものの、本格的に学び直す余裕のない人向き。(漢字は好きだけど、漢文はハードルが高いと感じている人にも)

 

掛け軸のように古風な書画が添えられています。

 

携帯に便利なハンディタイプ。

 

「声に出して読みたい日本語」の漢文版だと思っても、それほど遠くない内容。しかし漢文は、あくまで書き言葉であって、読み上げる音声を聞いただけでは中国人でも内容が理解できないとのこと。音声だけで理解するには、大幅に言葉を補う必要があるそうです。音声言語は速いテンポで変化するのに対して、漢字の意味は、それほど変化しません。そのため大昔の外国語である漢文を、日本人でも何となく理解できる不思議。

 

漢文の簡潔な文章を文脈、状況を補って読むのは、ある意味、空気を読んだり忖度したりすることにも似ているかもしれません。その一方で、今の自分とは異なるものの見方を想像する練習にもなりそうです。

 

絵でよむ漢文新版 [ 加藤徹 ]