好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

超・多国籍学校は今日もにぎやか!


 

 

多くの外国人が通学している神奈川県横浜市の小学校の現状と課題について、実際に国際教室を担当した教員の立場から解説しているもの。

 

(この分野は正確な用語が難しいので、ざっくりと内容を紹介します。正確な用語を知りたい方は、この書籍をお読みください。母国語と言わず、母語や継承語という用語を使うなど、使用する用語が注意深く選ばれています。)

 

外国人の生徒が日本の小学校に通う場合、日本語教育、日本人の生徒との良好な異文化コミュニケーションといった事柄が課題になります。また来日した状況や家族構成によっては、母国語を忘れないための支援、適切なアイデンティティ獲得を支援することも、良好な将来のためには大切です。こうした課題に、少人数での教育や母国語の通訳(中国語、ベトナム語の通訳)も活用しながら取り組んでいます。

 

思考や学習の基盤となるので、いわゆる「母国語」の重要性が強調されています。
一般的な外国語教育の問題というよりも、「ろう教育」における手話の位置づけに近い問題を抱えているのかもしれません。(特に日本では非常にマイナーな言語が母国語の生徒の場合)

 

日本の小学校がモデルにしているのは、ブラジルやアメリカ、カリフォルニア州での日本人、日系人に対する教育。特に比較的バイリンガルが育ちやすいカルフォルニア州での教育を、一つの理想としているようです。

 

特別ジュニア向け(年少者向け)の内容というわけではなく、この分野に興味を持つ人の最初の1冊に良さそうです。

 

 

 

〈超・多国籍学校〉は今日もにぎやか! 多文化共生って何だろう (岩波ジュニア新書) [ 菊池聡 ]