広辞苑は語源に近い意味から
4月1日にテレビ朝日で放送された芸能人雑学王。その番組で出題された広辞苑に関する問題。(漢字そのものに関する問題ではありませんが、個人的に興味深い内容だったので)
問題
広辞苑が(同じ項目の単語の)言葉の意味を記載する順番に設けているルールは?
(一つの単語で、意味1、意味2、意味3などとある場合、どういう順番で配列されているか)
正解
「現代の使われ方を優先するのではなく、古い意味から順番に記載(言葉の歴史を辿れるようにするため)」
(岩波書店の担当者の回答)
広辞苑の解説には「語源に近いものから列記」と書かれています。
一方、この問題に対する竹俣紅の回答
「その意味で用いる人数の多さ、専門性の度合い」
問題が広辞苑と指定しているので、この回答は不正解なのですが、国語辞典一般に関しては、こちらのほうが多数派。(広辞苑は少数派)
新明解国語辞典の「編集方針」には、「頻度の高いものから低いものへ、一般的なものから特殊なものへ」と、竹俣紅の回答と、ほぼ同じ内容が書かれています。図書館にあった大辞林、大辞泉、明鏡国語辞典でも基本的に現代語の普通の用法を先に掲載しています。
辞書を選ぶときに参考になりそうな雑学(豆知識)でした。