好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

ジョージ秋山「貝原益軒の養生訓」


 

 

貝原益軒の養生訓の内容を163の教訓にまとめたもの。おそらく最も簡潔にまとめられた養生訓。(生活習慣病、特に著者で漫画家のジョージ秋山自身が患った糖尿病の予防に役立ちそうな内容が重点的に選ばれています。)また貝原益軒の架空の弟子、黒ひげ先生を主人公とした漫画も所々に挿入されています。糖尿病のリスクを自覚しない患者に対して警鐘を鳴らしています。

 

養生訓の原典には、少し難しい話や迷信に近い内容も含まれていますが、そうした内容は基本的にカットされています。

 

具体的な項目としては食事に関するものが中心。
(この本での項目。原文の構成とは異なります)

 

養生 十訓
食事はほどほどがよい

 

養生 七十九訓
あっさりとうす味
食事はあっさりとうす味のものがよい。
濃い味や脂っこいものをたくさん食べてはいけない。
(以下略)

 

養生 八十五訓
いろいろな味を食べる
いろいろな味のものを
まんべんなく食べることが、
病気にならないコツである。

 

他に「食べ過ぎは健康によくない」とか「大食いは短命のもと」と言った項目も。

また食事以外にも、薬、酒、運動、睡眠、性生活に関する項目もあります。

基本的に1ページに1つの教訓が書かれています。

 

決定版貝原益軒の養生訓 [ ジョージ秋山 ]

(リンク先は2017年出版、今回読んだのは2010年出版)

 

 

関連情報
養生訓の原文は岩波文庫に収録されています。
古文としては比較的読みやすそうです。

しかし現代語訳が載っていなくて注釈も少ないため普通の人が通読するのは大変そう。

 

養生訓/和俗童子訓 (岩波文庫) [ 貝原益軒 ]
(普通の文庫本のほかに、図書館ではワイド版が置いてあることもあります)

 

こちらは現代語訳です。

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