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クトゥルフ神話TRPGを初体験

今週のお題ゴールデンウィーク2018」

 

RPGアドベンチャーゲームの原点のような雰囲気を持つTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム。数人で集まって実際に会話を交わしながら進行するゲーム)。ファミコンドラクエなどが流行る前に、少しだけ流行っていた記憶があります。しかし実際に遊んだことはありませんでした。それから30年ぐらい、存在すら忘れていたTRPG。最近ではクトゥルフ神話TRPGとして静かなブームになっているとのことで、知人の紹介で初めて体験してみました。

 

参加者は男性5人。初対面は一人のみで残りの人とは面識があります。

 

シナリオは「ALICE」(類似タイトルのシナリオが複数ありますが、離島、小宮島に紅葉狩りに行く話です)


キーパー(進行役)の人によると、経験者にもあまり知られていないシナリオで,

初心者でも序盤で死んだりしないものを選んだとのこと。

 

まずはキャラクター設定ですが、初めてだと結構時間がかかります。有名なSAN値を初め色々な能力をさいころを振って決定。それから職業選び。現代の日本が舞台のシナリオなので、日本にある色々な職業から選びます。それから特技や特殊能力を決定。初心者が複数いると、これだけで1時間ぐらいかかりそうです。


またシナリオと無関係の職業を選んでしまうと、単なる一般人が一緒にいるだけになってしまいます。私は、離島=漁業という連想から、水産業(大学の水産学部の学生)を選びました。しかし、この設定がストーリーに生かされる場面は全くなく、単なる観光客になってしまいました。

 

キャラクター設定の複雑さが初心者のハードルを高くする一因になっているようです。

 

一時間ほど経って本編開始。クトゥルフ神話(架空の神話)をベースにした話というよりも、少し前の2時間サスペンス(観光地もの)のような雰囲気で始まります。
(途中からホラー映画のような展開に)

 

短編小説1冊ぐらいのシナリオを、5、6時間かけてプレイしました。

 

シナリオ本編でも自由度の高さが魅力です。しかし、これはキーパー(進行役)の力量が大きく関わってくるシステムとも言えそうです。カウンセリングを「患者をゆるやかに誘導するシステム」なんて言いますが、キーパーとの相性によって、それに似た気持ちよさや居心地の悪さを感じそうです。

 

シナリオの紹介はネタバレになるので省略します。

 

今回感じたのはホラーと言うジャンルが、マニアックな魅力とハードルの高さを併せ持つということ。コンピューターの普及にもかかわらず、クトゥルフ神話TRPGと言うジャンルが生き残った理由が、少しだけ分ったような気がします。その一方で、生身の人間同士の会話(対話)で進行するというゲームシステムは、人間同士の交流を促したり、コミュニケーションの練習をしたりするツールにもなりそうです。ホラーのマニアックな魅力にこだわらない間口の広いTRPGにも期待したいと思います。