もやしもん1巻を今さら読んでみた
|
大学の農学部で微生物学を学ぶ学生達を描いた学園コメディ。マイナーだった微生物学の認知度を大きく向上させたコミックと評価されています。最近話題の「働く細胞」が学習漫画に近い内容なのに対して、こちらは何が飛び出すのか分らない意外性が楽しい作品です。
東京の農業大学に入学した沢木直保(さわきただやす)。彼は麹菌を初めとする微生物が(顕微鏡無しで)見えるという特殊能力の持ち主。その能力はO-157や風邪のウイルスまで見分けてしまうほど。微生物を研究している老教授や先輩学生も、彼の能力に目をつけ接近してきます。そんな彼らが繰り広げる奇想天外な学園生活。(もちろん女子学生や女子の院生もいます)
実際には東京にある農業大学は東京農業大学しかありませんが「某農業大学」とされています。(ウィキペディアによると、東京農業大学がモデルと言うわけではないとのこと)第一巻では、大学周辺を描いたシーンは少なく、広大なキャンパスは北海道とかの農業大学のようです。
アザラシとかエイと言った予想の斜め上を行く発酵食品。「君の名は。」で有名になった口噛みの酒、漢方の世界では知られている冬虫夏草。教科書的には重要ではないマニアックなネタが次々と出てきます。
最先端のバイオテクノロジーよりも長い伝統を誇る発酵学をメインに話が進んでいきます。(第一巻)
第一巻が終わった時点では、まだ大学1年生の4月頃ですが、これから、どんな大学生活が展開されるのか楽しみです。
(第一巻は2005年の発行、現在では全13巻で完結しています)