おそ松くんベスト・セレクション (ちくま文庫)
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六つ子全員が同じ顔。昭和の「おそ松くん」から18話を選んで、ちくま文庫に収録。アニメおそ松さん第一期がヒットした2016年の出版。初出は週刊少年サンデー、昭和37年から昭和43年。
50年以上前の作品ですが、漫画(イラストや活字)は現代の技術で綺麗に修正されています。一方、言葉遣いに関しては現代では問題となりそうな言葉も原作を尊重しています。
イラストが綺麗で、時事ネタが比較的少ないこともあって、古さを感じさせない作品が多数。今読んでも、それほど違和感はありません。しかしオープンリールのテープが登場したりと、時代を感じさせるアイテムも。ハタ坊が外国の大富豪の跡継ぎになったりと内容的にも時代を感じさせる話も。
イヤミメインではなくて、ちゃんと六つ子が登場する作品が選ばれています。基本設定とは違う世界(時代劇とか西部劇など)に、6つ子が登場する話も、いくつか収録されています。また最後の話は、家庭教師をつけても全く勉強しない六つ子の話。あたかもアニメの「おそ松さん」につながるような内容になっています。
おそ松さんのブームは終わっても、原作の「おそ松くん」は読み継がれていきそうです。
おそ松くんベスト・セレクション (ちくま文庫) [ 赤塚不二夫 ]
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