マンガホーキング入門(講談社ブルーバックス)
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私が読んだのはリンク先の英語版ではなくて、ブルーバックスから刊行された日本語版。今は品切れのようですが、図書館に置いてあったので借りて来ました。
Oscar Zarate(オスカー・サラーティ)のイラストが印象的。普通偉人伝のような本のイラストでは、主人公は完全無欠の天才みたいに描かれると思うのですが、この人のイラストは妙に毒が強く個性的。マンガホーキング入門でも主要な登場人物は、数学と物理学を武器に戦う大人気ない格闘家のように描かれています。そんなわけで個性的で灰汁(あく)の強い雰囲気の1冊。
内容的には原著が執筆された1995年までのホーキングの足跡をたどるものです。20代の若さでALSを発症したホーキング。めざましい活躍と、ゆっくり進行する病気。
ホーキングはビッグバン、ブラックホール、宇宙の進化と言ったテーマに数学と物理学をフルに使ってチャレンジして行きます。
難しい内容が多いのですが(ほとんどとも言えます)、イラストが多く日本語(原文は英語)で簡潔に書かれているので、いつの間にか全部読んでしまいました。(理解できたわけではありません)
宇宙論自体を学ぶなら他に良い本が色々ありそうですが、ホーキング博士を偲ぶアイテムとしては良いと思います。
ちなみにOscar ZarateはFOR BEGINNERSシリーズ「フロイト」のイラストも担当しています。(日本語表記はブルーバックスではオスカー・サラーティ、FOR BEGINNERSではサーラティ)