好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

仕事場のちょっと奥までよろしいですか? 佐藤ジュンコ エッセイ漫画


 

 

東北で活動する職人さんやクリエイターなどを取材してマンガにした「大人の社会科見学」。こけし、花火、染物、玉虫塗り(伝統工芸)。作家の伊坂幸太郎を始め出版に関連する「お仕事」。そして東北の地域に根ざして活動するバーのママ、お寺の副住職、はんこ屋さん、建築家と言った人々が登場します。職人気質(しょくにんかたぎ)ながらも、顧客の要望に柔軟に対応している人が多数。震災のエピソードも登場しますが、それよりも普段のお仕事の様子に注目しています。

 

作者の佐藤ジュンコ(佐藤純子)は長年エプロンをして書店員をしながら趣味でマンガを書いていたとのこと。手書きのマンガを身近な人に配っていた所、出版社の目に留まり漫画家デビュー。その後、書店が閉店してしまいイラストレーターに転身。(この本の真ん中辺りの番外編に書かれています)

 

作者は一応パソコンを持っているもののマンガを描くときには、ほとんど使わないとのこと。イラストだけでなく文字やコマ割の枠(四角)まで手書き。(明らかに定規を使わないフリーハンド)そのため内容的には普通でも(失礼)、妙に個性の強いマンガになっています。実物を手にとって、パラパラと眺めてみると、好きになる人と、普通のマンガのほうが良いと思う人に分かれそう。(表紙からして個性的ですが)

 

初出はポプラ社の文芸雑誌(PR誌)asta*(アスタ)

 

仕事場のちょっと奥までよろしいですか? [ 佐藤 ジュンコ ]