好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

英語感覚が理屈でわかる読むための英文法 久保 聖一 ベレ出版


 

 

英文法の知識を活用して、英文のかたまりと流れを意識して、サクサク読んで行く方法を説明しています。高校1年から2年生レベル。英単語は大学入試よりも易しめの単語が使われています。

 

単語1語、1語に、こだわって読んで行く精読。母国語のようにどんどん読んで行くのが速読(英語学習の場合)。大学受験の英語は、その中間で適度な速さと正確さが求められると思います。この本では大学受験に丁度良い速さと精度の読み方を「サクサク読み」と名づけています。具体的には「名詞のかたまり」や「動詞のかたまり(述語)」を意識して、英文法で学んだ品詞や文型の知識を活用しながら読んで行きます。

 

巻末の練習問題には、日本語訳ではなくて英文にカッコや下線をつけた解答例が載っています。こういう風に英文の構造が理解できるようになれば目標達成。

 

英文法を論理よりも英語感覚を重視して解説する現代的でスマートな内容(と20年以上前に大学受験を経験した私は思います)。人によっては、こういう本を読まなくても、沢山の英文を読むことで、自然と身に付くことかもしれません。しかし大量の英文を読むのが難しい人にとっては有益な内容だと思います。

 

豆知識(受験には出ないと思いますが)


英語の基本品詞は10品詞。(ネイティブの普通の分類では8品詞。日本の学校英語では、冠詞と助動詞を加えて10品詞)
この説明を読んだ時、to不定詞のtoの品詞は何だろうと疑問に思ったのですが、その説明が準動詞の所に出ていました。(to不定詞のtoは)「前置詞のtoとルーツが同じ」と出ています。(そのため辞書などではto不定詞のtoも、前置詞として扱うようです)

 

同じ著者、出版社の「英語感覚が理屈で分る英文法」の続編、応用編的な位置づけとのこと。

 

英語感覚が理屈でわかる読むための英文法 [ 久保 聖一 ]