好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

将棋の渡辺くん(3) 3月9日発売


 

3月9日発売
将棋の渡辺明棋王永世竜王)を妻の伊奈めぐみがコミカルに描いたエッセイ漫画。以前は口数少なく気難しそうなイメージだった渡辺明永世竜王ですが、このマンガでは、ひふみん(加藤一二三九段)並みに、ユニークなキャラとして描かれています。(リンク先は新発売の3巻ですが、実際に読んだのは図書館にあった第二巻です)

 

病気とか障害に関する用語を安易に使うべきではないのですが、このマンガに描かれている渡辺明の面白さも、ひふみん同様、発達障害的、アスペルガー的な面白さのような気がします。(あくまでも「的な面白さ」であって、障害そのものを抱えていると言いたいわけではありません)自分の才能を生かせる天職にめぐり合い、自分の特性を理解して尊重してくれる家族を得て、普通の人と違う部分もあるけど幸せに暮らしている。(ひふみんも、渡辺明も非常に強い将棋界のナンバー2と言うイメージがあります)将棋以外にも、こだわりが強く、苦手なことも多く、普通の人と違う場面で怒りや不安を感じやすい。しかし明晰な頭脳を駆使して困難の多くは克服している。

 

本当は、こんな読み方をしないで普通にマンガとして楽しめば良いのでしょう。
しかし私自身は面白いというよりも勉強になるという印象を持った作品でした。

 

ちなみに将棋を芸術のように考えている加藤一二三九段に対して、渡辺明竜王(当時)は「(将棋は)芸からスポーツになりつつある」とコメントしています。(巻末収録の対談)

 

将棋の渡辺くん(3) (ワイドKC 週刊少年マガジン) [ 伊奈 めぐみ ] 3月9日発売