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毒ヘビのやさしいサイエンス(本の感想)

毒ヘビのやさしいサイエンス 咬まれるとアブナイ話


発売日:  2014年05月26日頃

著者/編集:  二改俊章, 小森由美子 Anthony T.Tu(杜祖健)
出版社:  化学同人

発行形態:  単行本

ページ数:  165p

ISBNコード:  9784759815665

 

日本にはどんな毒ヘビがいるの? 毒ヘビに咬まれた時に使う血清って何?と言った素朴な疑問に答えてくれる本。


昨年ニュースになったヤマカガシが長い間毒ヘビと思われてなかったこと、子どもがヘビで遊ぶようなケースを除いては、被害の報告は非常に少ないことも紹介されています。

 

 


毒ヘビの毒と治療法についても、高校レベルの生物の知識があれば理解できるように解説されています。


毒ヘビの毒はタンパク質。細菌やウイルスではないものの抗体で中和可能。

 

普通血清と呼んでいるものは抗毒素血清の略で主成分はIgG抗体。

 

抗毒素血清は一般的に馬にヘビ毒を注射して作らせる。

(理論上はラクダなどから作ることも可能)

 

馬から作った抗毒素血清にはアレルギーを起こすリスクがあるが、ステロイドなどを使って副作用を減らせる。

 

現在では動物を使わずに抗体を作ることも可能だが、非常に高価。

 

タイでは抗毒素血清を使う代わりに血液透析を行う治療も。

 

 


タイトルに偽り無し、文字通りの「毒ヘビのやさしいサイエンス」