吉川美代子「愛される話し方」(朝日新書)
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アナウンサーが教える 愛される話し方 (朝日新書) [ 吉川美代子 ]
吉川美代子アナウンサーがTBSを定年になる半年ほど前に出版した本。
当時の肩書きはTBSアナウンサー、TBSアナウンススクール校長。
当時の吉川アナは、アナウンススクールや採用面接、新人研修と言った分野で手腕を発揮。この本からも吉川アナの鬼コーチ、名コーチぶりが伝わってきます。
吉川アナの基本方針は、「基本を身に付けた上で個性の輝く」アナウンサーを育成すること。
誰かの真似から始めるのではなくて、自分自身にとっての「ゼロの声」を見つけることから始めるべきという考えです。
その上で、声の出し方、愛される日本語(アナウンサーにふさわしい日本語)、コミュニケーション能力、時事問題などの教養を身に付けていくべきと言う立場。
共通語ではなくて標準語、東京キー局で求められる日本語、テレビ局の方針に従った日本語を解説するという立場で書かれています。
著者の考えに反発を感じる人もいるかもしれませんが、ある程度受け入れることが出来る人にとっては、アナウンサーを始めとする就職活動に役立つ内容だと思います。
余談ですが、最近脱力タイムズに出ている吉川アナを見ると、環境が変われば人は新しい環境に適応していくものなんだなと思います。