スマホとネットを安心に使う本
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親子で学ぶスマホとネットを安心に使う本 [ 鈴木朋子 著 坂元章 監修 ]
スマホを子どもが使う時に、直面する可能性が高いリスクについて、ガラケーを使っている親世代にも分りやすく解説した本。
スマホ(スマートフォン)は確かに便利。その一方で悪意を持つ人にとっては、リスクを隠しやすく利用者を騙すのに好都合なツール。また利用者に悪意が無くても、普通の会話に比べてコミュニケーションのすれ違いが置きやすいのがLINEやメール。
こうした現状をふまえて、小学生や中学生の間は、きちんとルールを守らせる。
(知らない人とつながらない、会いに行かない、ゲームをやり過ぎない、ゲームにお金を使いすぎない、歩きスマホはやらないなど)
しかし、それだけでは大人になった時に大きなトラブルに巻き込まれる可能性もあるので、ネットにはニセ情報があふれていること、悪意を持って近づいてくる人がいることなど、スマホとネットの負の側面を理解させていくことが大切。
またコミュニケーションの問題に関しては、ネットの問題と考えるよりも、普段から親子、先生と生徒、子供同士のリアルなコミュニケーションを大切にしていくことで、ネット上でもトラブルを起こしにくく、トラブルが起こっても解決しやすいという立場です。
心理学者でお茶の水大学教授の坂本章が監修していることもあって、確かに正論、正しい内容だと思います。しかし、この本の内容が、そのまま通用するのは、特に問題を起こさずに健全に成長している子ども達。既に問題を起こしてしまっている場合は、色々と難しいだろうなとも思います。
自動車などと同じで、スマホとインターネットも無いと困るけれども、怖いものでもあると再確認。
蛇足ですが、表紙と各章の冒頭にあるマンガが微妙な出来で気になりました。