好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

世界一まじめなおしっこ研究所 金子 大輔


 

世界一まじめなおしっこ研究所 高校の先生が本気で教える!/自由研究課題・実験事例付き [ 金子 大輔 ]

 


中高一貫校の生物の先生(兼気象予報士)が書いた、おしっこの本。生物学を中心に、おしっこの放物線を高校物理で考えたり、おしっこの文化史、比較文化も。

 

生物学的に大切なのは小便(おしっこ)と大便(うんち)は全く別物ということ。
おしっこは血液が腎臓でろ過されたもので排尿直後は無菌。しかし菌の増殖を抑える成分(水道水の塩素のような成分)を含まないために、しばらくすると雑菌だらけに。一方、うんちは、単に消化出来なかった食べものの残りカスと言うよりは腸内細菌の塊のようなもの。

 

鳥の場合は、尿素を尿酸に変えてから排出するので、白い糞のような排泄物に。
一方人間の場合は尿酸が作られてしまうと排出できずに痛風に。


ザリガニは顔からおしっこを出す。

 

立小便や登山中のお花摘み(女性のおしっこのこと)、海外旅行中にトイレで戸惑うエピソードなんかも10代の中学生、高校生には新鮮かもしれません。

 

この本では言及されていませんが、イラスト担当の都あきこも神戸大学の理学部で生物学を学び「今日から「菌トレ」! オソロしくてオモロい、菌とのくらし 」と言う本を出している女性漫画家。本文ときちんと噛み合ったマンガが豊富に掲載されています。


参考記事 (先月9月30日の記事)

sukinakoto-happy.hatenablog.jp

 

 

アマゾンに誤植の多さを指摘するレビューがありましたが、個人的には特に気にならないレベルでした。

 

中学、高校生から大人まで、読みやすい科学読みもの、あるいは「おしっこに関する総合学習」としてユニークで面白い本。ほんとに自由研究に選ぶには勇気がいりそうですが。

 

 

世界一まじめなおしっこ研究所 高校の先生が本気で教える!/自由研究課題・実験事例付き [ 金子 大輔 ]