好きなことを知っている人は、しあわせ

好きなことを知れば幸せになれる。好きなことが分からないと幸せになるのは難しい    

ネプリーグ漢字問題11月26日


今回は作家チーム同士の男女対決。
羽田圭介、犬山紙子ほか(出演者の代表作からの出題)

男性作家チームへの問題

1シシュン期 思春期
2僕の商品カチ 価値
3アザやかに思い出す 鮮やか
4シュウフク工事 修復
5ツエを持つ 杖
6カジョウな介護 過剰
7ヘイコウ感覚を失う 平衡
(不正解のため、ボーナスチャンスはなし)
8テイネイな字 丁寧
9アキラめる 諦める
10アゴを上げる 顎
11ムき出しのヤドカリ 剥き出し
12オダてあげる 煽てあげる

女性作家チームへの問題

1ウワキする 浮気
2ブユウ伝 武勇伝
3コワモテタイプ 強面
4ミレンが残る 未練
5シャに構える 斜に構える
6メンミツな計画 綿密
7サチウスい女 幸薄い

ボーナスチャンス
ら抜き言葉を選ぶ

食べれる 走れる


正解 食べれる
(正しくは、食べられる。走れるは可能動詞)


御の字の正しい意味は

大いにありがたい   一応なっとくできる


正解 大いにありがたい(最上のもの)


8希望的なカンソク 観測
9ソウメイな女性 聡明
10メイフクを祈る 冥福
11ムチを鳴らす 鞭
12オオゲサ 大袈裟

踊る産科女医 (コミックエッセイ)


 

 

初出は女性セブン(2010年)の連載。
性行為と妊娠にともなうリスクの説明を重視した、広い意味での性教育コミック。産婦人科の話。(流産や赤ちゃんの障がい、母体へのリスク、望まない妊娠など)

 

多少難しい話、不都合な真実でも、理詰めで話せば分ってくれる人を想定した内容。一部の極端に非常識な人には、命令口調で指示を出すこともあるけれど、常識のある人に対しては、リスクを丁寧に説明するまでが医師の仕事。その先で、どんな選択をするかは、医師ではなくて当事者が決めること。まして専門家ではなくて、自分の個人的な経験しかない人、ネットで得た中途半端な知識しか持たない人は、自分とは違う立場の人も尊重して欲しい。それが、この本の立場。

 

既に内容が古くなっている部分もありそうです。しかし、リスクの説明をうけて選択するという状況になれる、という意味では今でも役に立つかもしれません。
ブックオフとか図書館で見つけたら、掘り出し物だと思います。

 

 

踊る産科女医 (実用単行本) [ 吉川 景都  宋 美玄 (監修) ]

じたばたナース 水谷緑(コミックエッセイ)


 

 


ナースあるあるがテーマの4コママンガ。ナースが平常心を失いそうになるエピソードが色々と登場します。患者にキレそうになったり、医師に対する不満が爆発寸前になったり。ちょっと極端ではと言いたくなる看護婦さんや患者も登場。
男性看護師はナースマンとして別ジャンルの人として描かれています。病院に適応できた男性看護師によって形成される男性看護師のイメージ。(生存バイアス)

 


初出は看護師向けウェブサイト看護roo![カンゴルー]

www.kango-roo.com


全編カラー、登録無しで無料で読めます。一部書籍版のみの書き下ろしエピソードや、書籍ではカットされた話もあります。また内容が一部変わっている話も。

 

作者の水谷緑は、医療系のマンガを何冊も描いている、このジャンルのスペシャリスト。しかし医療職の経験はなし。知り合いの体験談を元にマンガを描いたのがデビューのきっかけとのこと。徹底的に取材するタイプのコミックエッセイ。

 

 

 

じたばたナース 4年目看護師の奮闘日記【電子書籍】[ 水谷緑 ]

絵本「おおきな木」読み比べ(英語、旧訳、村上春樹訳他)

はてなブログの「ある記事」で「おおきな木」という絵本が紹介されていました。

 

www.nahdaannun.com

 

この絵本には、ほんだきんいちろう(本田錦一郎)訳と村上春樹訳があります。
ブログの記事には「二冊読み比べてみると、翻訳者というのがどれほど大切かがよくわかる」と書かれています。

 

今、書店で普通に売っているのは村上春樹訳だけですが、図書館には、ほんだきんいちろう訳もあります。そこで図書館に行って借りてみることにしました。せっかくなので、直接行ける図書館においてあった英語版The Giving Treeと韓国語版も借りて来ました。中国語版などもあるようですが、近くの図書館にはありませんでした。その結果、合計4冊の「おおきな木」を見比べてみることが出来ました。

 

まず英語版と最初の日本語訳(ほんだきんいちろう訳)には、裏表紙に、スキンヘッドで立派な髭を貯えた(ひげをたくわえた)顔写真が載っています。誰の写真なのかは書かれていないのですが常識的に考えて原作者のシェル・シルヴァスタインだと思います。

 

ほんだきんいちろう訳では、本文は全てひらがなで、文節ごとに分かち書きをしています。小学校1年生の国語の教科書のような表記法。音読や朗読することを意識した文体かもしれません。村上春樹訳は漢字も使って普通の日本語に訳されています。読む人によって好みが分かれるポイントでしょう。

 

英語版は非常に読みやすい平易な英語で書かれています。(trunkで木の幹と言う意味になるとか、私が知らない英単語は結構ありましたが・・・)
しかし、木を指し示すshe、主人公が大人になっても使われるboy、そして何回も登場するhappyなど日本語に訳すとなると悩ましいのかもしれません。  

 

最も悩ましいのは「The Giving Tree」という元々の題名を何と訳すかでしょう。直訳すれば「与える木」になるということは、ほんだきんいちろう訳のあとがきにも、村上春樹訳の訳者あとがきにも書かれています。村上春樹訳では、「混乱をさけるために」、おおきな木という元の題を、そのまま使ったとのこと。
一緒に借りてきた韓国語版のタイトルは아낌없이 주는 나무(惜しみなく与える木)。ネットで検索してみると、色々な言語に翻訳されたタイトルは、英語版とも日本語版とも異なるようです。

 

The Giving Tree(原題)
「おおきな木」(日本語版のタイトル)
愛心樹(中国語)
아낌없이 주는 나무(惜しみなく与える木)(韓国語)

 

その他にもウィキペディアで各国の解説ページを表示してグーグル翻訳でタイトルを訳してみました。

L'Arbre généreux「寛大な木」(フランス語)
L'albero 「木」イタリア語
Щедрое дерево「寛大な木」(ロシア語)
உயிர் தரும் மரம் (நூல்) 生きている木(タミル語

 

ウェブ翻訳なので誤訳もあるかもしれませんが、直訳しにくいタイトルのようです。

 

読む人の成長とともに新たな味わいが生まれてくるタイプの本。原著と複数の翻訳書をならべて眺めてみるのも楽しい本でした。

 


 

ナースになったらピュアな心がなくなりました。(コミックエッセイ)


 

 

看護師さん自身によるリアリティ重視の「お仕事マンガ」。
4コマまんがで「看護師あるある」を描いています。
作者は高校の看護科を卒業して20歳で看護師に。
看護師国家試験に合格して、はじめての病院勤務の話から漫画は始まります。
女性看護師(看護婦)、寮生活、新人研修、夜勤有り、外科、手術有り、看取りもあります。


イラストでは全編ナースキャップを着用していますが、実際には就職2年目で廃止されてしまったとのこと。

 

イラストはコミカルですが、内容は非常にリアル。病院以外では滅多に起こらないような非日常的な出来事が、病院では毎日のように起こります。そうした出来事の1つ、1つに看護師さんたちは冷静に対処していきます。

 

タイトルは「プロの看護師」になることを自虐的に表現しているようです。医療関係の場合、仕事になれるイコール人間として成長することとも言い切れない複雑さもあるようです。(編集の人が人目を引こうとして、このタイトルにしたのかもしれませんが)
看護師さんは一般的に再就職が容易なので、病院に合わない人は辞めてしまう。上手く適応した人たちで、助け合って業務をこなしているという側面も。

 

このタイトルだと、公立の図書館や学校図書館には置きづらいかもしれません。しかし内容は真面目で、中学生や高校生が読むと色々と参考になりそうです。

 

ナースになったらピュアな心がなくなりました。 (BAMBOO ESSAY SELECTION) [ にわみちよ ]

海栗で「うに」東大王漢字オセロ11月21日

 

東大王2018年11月21日(水) 19時00分~21時00分
難問漢字オセロ


今回は齋藤孝監修。テーマは「声に出して読みたい漢字、海の生き物編」

難問ぞろいで予想外の展開に

 

1柳葉魚 ししゃも(アイヌ語から)
2 鶏魚 いさき(鶏の「とさか」に形が似ているため)
3砂滑 すなめり
4鰊 にしん
5鰰 はたはた
6海驢 あしか(アシカ)
7海鞘 ほや
8鰤 ぶり
9細魚 さより(針魚/鱵)
10若布 わかめ
11海象 せいうち
12旗魚 かじき(梶木)
13鱸 すずき
14海栗 うに 
15水母 くらげ(海月)
16海鰻 あなご
17𩸽 ほっけ
18河豚 ふぐ(イルカは海豚)
19鮟鱇 あんこう
20魴鮄 ほうぼう
21蝦蛄 しゃこ
22雨虎 あめふらし(貝の仲間)
23栄螺 さざえ
24鮑 あわび
25眼張 めばる
26鯔 ぼら
27翻車魚 まんぼう(漢字表記は中国語から)
28海狗 おっとせい(膃肭臍)
29鮗 このしろ
30海豹 あざらし
31鮎並 あいなめ(鮎魚女)
32松魚 かつお(鰹節が松に似ているため)

 

最後に残ったのが12旗魚(かじき)。

東大王チームが、まさかの4人連続不正解で全滅。

芸能人チームの勝利。

数学の教科書が言ったこと、言わなかったこと[ 南みや子 ]


 

 

小学校の算数から高校の微積分まで、教科書がかかえる「大人の事情」について解説した本。


数学の教科書や授業が分りにくいのは何故か?それは数学の本質に関わる場合と、教科書が不親切な場合がある。そのことをプラスマイナスの計算、文字式、方程式、微分積分などの実例を通して見ていきます。

 

そのことを通して、学校で学んだ算数、数学の大きなテーマが「数の拡張」にあることを示しています。整数、有理数無理数複素数と拡張されていく数の概念。
その中で一番難しいのは、複素数ではなくて、無理数までを全て含む実数の概念。
ひとつ、ふたつ、みっつと数えていく素朴な数の概念から数直線を自由に動き回る数へ、数の概念をアップグレードしていくこと。それが学校で習った算数、数学の大きなテーマとのこと。これを比ゆ的に説明して納得させることはできても、数学的にちゃんと理解する、理解させるのは難しいという話も。

 

特に本書の後半で扱う微分積分の初歩(はじめの一歩のような内容)では、単なる計算よりも、本当は、もっと根本的な部分、本質的な部分が難しいということを説明しているようです。(私の場合、難しい部分が全部すっきり理解できたわけではありませんが・・・)

 

数学の本であっても、なるべく日本語で説明しているのが、この本の特徴。著者は長年定時制高校で教えきたとのこと。受験に数学を必要としないクラスの「のんびりとした雰囲気」を、かもし出しています。

 

数学に興味ある文系の人、数学の先生で「文系の理屈っぽい生徒も相手にしなければいけない人」。そうした人向きかもしれません。

 

 

 

数学の教科書が言ったこと、言わなかったこと【電子書籍】[ 南みや子 ]